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ゲーム業界の新時代の到来を告げた32ビット機「3DO」の代表作と言える「飯野賢治」氏率いる「WARP」の出世作「Dの食卓」のプレイムービーを紹介します。
完全にネタばれ映像になりますのでご注意ください。

その1


その2


その3


この作品、セーブ機能が無い上に2時間という制限時間が有った為、初回プレイではまずエンディングまで辿り着けないだろうと思われます。
殆どロス無くプレイしても約45分掛かるみたいですので、攻略本無しでは挫折する方のほうが多かったのではないでしょうか?
まあ、難易度が低ければ低いで「値段分の価値が無い」と非難されていたでしょうが・・・。

「WARP」は、それまでアイデア勝負のカジュアルゲーム作っていたメーカーでしたが、この作品以降はゲームにいち早く「芸術性」を持ち込んだメーカーとして注目を浴びる事となり、特に20代の若き社長である「飯野賢治」氏は、その独特の風貌も含め時代の寵児としてマスコミの注目を集める事になりました。
(結果的に、綺麗な奥さんをゲットすることにも成功しています。)

私自身はこの「Dの食卓」はサターン版をプレイした経験があるのですが、序盤で挫折しました。
この作品、とにかく怖いんですよ。説明書に「部屋を真っ暗にしてプレイしてください」なんて書いてありますのでその通りにしたのが良くなかったのかもしれません。
しかし明るい時にプレイすると、画面が暗すぎてよく見えないんですよね。
おそらく(当時の技術的限界であった)ムービーの粗さをごまかす為に、そうしてあるのだと思います。

ですので、ラストまで見るのは私も今回が始めてでしたが、よく批評されているとおり「あっけない上によくわからない結末」ですよね。
シナリオのみを高く評価することはとても出来ません。まさに「評価不能」です。
しかし、全編3Dで表現された作品自体が珍しく3D空間を探索できること自体が新鮮な驚きだった時代背景というものを考慮しなくてはなりませんし、とてもゲームを続けられないほど演出が怖かったというのも事実です。
そのへんも考慮に入れた上で評価していただけたらと思います。

ちなみに、この映像はプレイステーション版のものですが、PS版「Dの食卓」といえば飯野氏がSCEのやりかたに大きく不満を持ち、結果的に後の有名な「モーフィング事件」へと繋がるきっかけとなった作品ですね。
当時SCEは、ゲームの流通改革として基本的にPSの新品ソフトの値下げ販売を禁じており、値崩れを防ぐという名目で初回出荷枚数をSCE側が決定していたのです。
CDメディアを採用したのでリピートは早いですからその試み自体は悪くないと思いますが、問題はファーストや大手サードの作品は非常に甘い見通しで大量に出荷し、中小サードの作品は思うように出荷してくれないという格差を付けていたという点です。
具体的には、SCEの「ビヨンドザビヨンド」が約70万本出荷されて壮絶な値崩れを引き起こしたのに対して、「Dの食卓」は約10万本しか出荷されず各地で品切れ状態となりました。(本数については記憶があいまいな部分もありますが、そんなに的外れではないと思います。)
これでは売れるはずの作品も機会損失してしまい、中小である自社が伸びていく可能性の芽が摘まれかねないと飯野氏が考えるのも無理はありません。
また、当時セガの副社長で後に社長となる「入交昭一郎」氏による積極的な引き抜き工作も有ったと思われます。

まあ皮肉な事に、問題の「エネミーゼロ」はまさに「ビヨンドザビヨンド」と全く同じ結末を辿ってしまうわけですけどね・・・。



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